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こいのぼりの起源
「のぼり」という言葉から思い浮かべるまのは何でしょうか。
私の場合は「こいのぼり」です。
今では端午の節句には欠かせない飾り物として有名なこいのぼりですが、なぜ、男の子の成長のお祝いとしてこいのぼりが飾られるようになったのでしょうか。
そもそも、こいのぼりは縁起の良い絵として掛け軸などでもよく描かれていますが、もともとは「急流の滝を登りきる鯉は登竜門をくぐり天まで登って龍になる」という中国の「登竜門」という故事からきていて、鯉が龍に変わる事が、一般人が立身出世をして有り得ないほどの大人物になるということの象徴とされています。
そのため、風にはためくこいのぼりを掲げることは子供のすくすくと成長していく様子を、また立身出世を願う親の気持ちを表しているといえるでしょう。
ちなみに、こいのぼりそのものの絵は江戸時代からよく描かれていて江戸の庶民が登竜門のこいのぼりをモチーフにして鯉の形に似せた吹き流しを「こいのぼり」として売り出したと言われています。
さすが江戸の商人は商売上手ですね。
端午の節句は鎧甲だけ飾って柏餅を食べて満足するのではなく、是非こいのぼりも一緒に飾ってみると、さらに子供の成長を実感できるのではないでしょか。
子供の成長は早いもので、こいのぼりを飾っても子供が喜んでくれるのは長い人生の中で本当に短い時間でしかありません。
是非、子供が喜んでくれる間はおっくうがらずにこいのぼりを飾りたいものですね。